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航空業界エキスパートをサーチいたします

 一般的に、航空・空港業界とは、航空機を運航することで、人や物を運ぶのが中心ビジネスである航空会社と、民間航空機に空港を使用させ、離発着にかかわるさまざまな事業を行う空港運営会社を指します。
 航空会社は「メガキャリア」(Mega Carrier、大規模航空事業者)とローコストキャリアのLCC(Low-Cost Carrierの略、格安航空会社)に大別されます。航空業界で言う「メガキャリア」は、多様な運航路線を整備したり、映画やビデオゲームなどの機内エンタテインメントや機内食の内容を充実したりして、付加価値の高いサービスを提供している航空会社のことを指す。こうしたサービスがある従来型の航空会社は、FSA(Full Service Airlineの略)、FSC(Full Service Carrierの略)とも呼ばれます。 LCCに明確な定義はないが、一般的に格安航空会社と呼ばれる。短距離の直行路線を多頻度で稼働させたり、頻繁に利用されている空港ではない周辺空港を拠点に使用したりして、運航の効率化や利用料の削減を図っている。ほかにも、機内サービスの簡素化や預け入れ荷物などのサービスの有料化などで、低価格を実現させています。
 国内の空港には、国が管理する空港、国が出資する空港会社が運営する空港、地方自治体が管理する空港などがあります。それぞれの空港運営会社は、空港の着陸料、空港での物販、飲食の提供などが収入であり、事業の柱である「施設運営」「物販」「飲食」の3点で、空港利用者に快適に過ごしてもらうためのさまざま企画運営を行っています。

航空・空港業界に関わる職種

  • 客室乗務員
    旅客機の乗客への接客サービスや離着陸時の手荷物の収納やシートベルト着用の確認、緊急時の誘導などの保安サービスを行います。
  • パイロット
    飛行機を操縦して、乗客や荷物を安全に目的地まで送り届けるのが、パイロットの仕事です。航空会社のパイロットになるには、「定期運送用操縦士」の資格が必要になる。 専門の学校で学んで資格を取得する方法と、航空会社が募集する自社養成パイロットに応募して、訓練を受けて資格を取得する方法があります。
  • グランドスタッフ
    主に空港のチェックインカウンターで、航空券の発券や搭乗手続き、手荷物の預け入れへの対応、搭乗案内など空港における地上業務全般を行います。
  • 航空整備士
    機体の整備、点検、保守および整備スケジュールの管理を行う。小さな変化に細心の注意を払い、故障を未然に防ぎ、安全な輸送を実現するための仕事。 航空系の学校で専門的に学び、航空整備士の資格を保持していることが応募資格となることも多いが、企業によっては大学・大学院の理系学部や工業高等専門学校卒業予定で応募できるケースも。入社後は、訓練や実務経験を積みながら、機種や整備内容に応じた航空整備士の国家資格の取得を目指しています。
  • ディスパッチャー(運航管理)
    飛行機の運航前に、気象情報や機体の状態、貨物の重量などの情報に基づいて飛行プランを作成する。2年間の実務経験を経て、「運航管理者技能検定」に合格し、資格を取得する必要があります。
  • グランドハンドリング
    主に空港の駐機スポットで、到着した航空機の誘導、貨物コンテナの搭降載、航空機のプッシュバック(航空機に特殊車両を接続して移動させること)などの地上支援業務全般を行う。それぞれの業務に応じて「大型特殊自動車免許」「危険物取扱者」などさまざまな資格が必要になります。
  • 航空管制官
    国家公務員。空港にある管制塔から目視で航空機を捉え、離着陸の許可、飛行場面の走行経路の指示などを出すほか、空港から離陸した航空機をレーダーで捉えて方向別に誘導したり、各方面からの到着機の着陸順序を決定し指示を出します。
  • 入国審査官
    国家公務員。空港では外国人の出入国審査や日本人の出帰国確認を行うほか、在留審査、難民認定に関する調査業務なども行います。
  • 税関職員
    国家公務員。空港での税関職員の仕事は、輸出入貨物の審査や検査、密輸入の取り締まりや、航空貨物などの通関業務などを行います。

    以上のような専門職のほかにも、組織を円滑に運営するために経営企画や営業、人事、経理などに業務に携わる職種もあります。

航空業界の業務

  • 運航
    • 「パイロット」などが所属する部門です。最先端かつ高度なコンピュータシステムで成り立っている航空機のしくみを理解し、安全運航を実現します。
    • 出発前のミーティングで、気象データや空港の状態、航空機の整備状況や飛行高度、燃料などについて確認をし、航空機の点検なども行います。
    • フライト中は、計器類やレーダーをチェックしたり、管制官と連絡を取りながら、安全に航行できるよう航路を定めます。
    • 勤務先は、航空会社のほか、航空機を保有している新聞社やテレビ局、消防や警察などがあります。
    • 航空会社のパイロットになるには、航空会社の自社養成パイロット採用試験に合格することが必要です。
    • 航空大学校の卒業生は、パイロットへの就職率が非常に高いですが、入試の難易度もかなり高いものとなっています。
    • 高収入の仕事ですが、機長になるまでには長い時間がかかります。
  • 整備
    • 「航空整備士」などが所属する部門です。空港の整備工場などで航空機の整備や点検を行い、ハード面から運航をサポートします。
    • 航空機は非常に複雑な仕組みであり、最先端の機器の集合体であるため、整備は専門のチームに分かれて、分担して作業を行います。
    • 一般的な勤務先は航空会社の系列の航空整備会社になりますが、航空機やヘリコプターを保有する新聞社やテレビ局、警察や消防などでも活躍しています。
    • 航空整備会社で働く人の多くは、航空の専門学校か大学の工学部を卒業しています。
    • 航空整備士の資格は複数あり、大型の旅客機の場合には専用の資格試験もあるため、就職後も継続して勉強していくことが必要になります。
    • 航空整備は24時間体制で行われるため、勤務体系はシフト制です。
    • 深夜の作業も多く、不規則な生活スタイルになります。
  • 運送
    • 「客室乗務員(CA)」などが所属する部門です。旅客や貨物輸送のサービス全般に関する業務を担当します。
    • 機内食や新聞、雑誌、毛布の配布と回収、免税品の販売などを行う「機内サービス」と、急病人への救急処置、天候の悪化時の機内の安全確保などを行う「保安管理」の役割を担います。
    • 客室乗務員は、大学卒のほか、エアラインスクールからの採用もあります。
    • 身長制限があるほか、語学力も必要です。
    • 採用試験に合格しても、最初は契約社員としての採用となり、のちに正社員に切り替わる雇用体系が一般的です。
    • 長時間のフライトでの立ち仕事に加え、国際線の場合、時差にも対応しなければならないため、華やかな仕事ではありますが、体力も求められます。
  • 管理・営業
    • 人事、経営企画、広報などの仕事を通じて社内体制を整えたり、営業として航空券を旅行会社や企業・団体等へ販売したりしながら企業を裏方として支えます。
  • 接客業務
    • グランドスタッフとは、空港での接客業務を担当する仕事です。
    • 主な業務は、チェックインカウンターで航空券の発券や荷物の受け取り、座席の指定、乗り継ぎの案内などを行う「搭乗手続き」と航空機が時間通りに出発できるように、搭乗ゲートにて乗客の案内を行う「搭乗案内」です。
    • 接客能力や判断力、語学力などが求められます。
    • ほとんどの空港は早朝から深夜まで開いているため、仕事はシフト制です。
    • 早朝から勤務することも多く、また勤務中は立ち仕事が続いたり空港を走り回ることもあるため、体力が必要となります。
    • グランドスタッフを航空会社が直接採用しているところは少なく、一般的には、航空会社の関連会社がグランドスタッフの採用を行なっています。
  • 運航管理
    • ディスパッチャー(運航管理者)は、航空機がフライトを行う前に、気象情報や機体の整備状態、乗客や搭載貨物の重量などあらゆる情報をまとめ、航空機が安全に目的地へたどり着けるための「フライトプラン」を作る仕事です。
    • 主な活躍の場は航空会社の運航管理部門、あるいは運航管理業務を専門に行う航空会社の関連会社であり、国家資格である「運航管理者技能検定」を取得することで、一人前のディスパッチャーとして働けるようになります。
    • 気象や航空法、航空機の仕組みなど、航空に関するあらゆる情報に精通し、フライト中は地上から無線を通じて機長のサポートを行うことから、「地上のキャプテン」とも呼ばれます。
  • 航空管制
    • 航空管制官は、航空機が安全に離着陸し、他の航空機にぶつからずに空を飛べるように指示や情報をパイロットに伝える仕事です。
    • レーダーや無線を用いて刻々と変わる状況を把握し、事故が起こらないように細心の注意を払って航空機に指示を与えます。
    • 勤務地には全国の空港と札幌・東京・福岡・那覇にある航空交通管制部になりますが、国土交通相に所属する国家公務員となるため転勤があります。
    • 航空管制官になるには、国土交通省が行う航空管制官採用試験に合格することが必要です。
    • 語学力が求められる試験で、競争率も高く、簡単には合格することはできません。
    • 公務員なので待遇は安定していますが、勤務地によっては24時間体制となるため、シフト制での勤務となることもあります。
  • 入国審査
    • 入国審査官は、出入国する人の審査や日本にいる外国人の管理をし、日本の安全を守る仕事です。
    • 入国審査官の仕事は、日本に訪れる外国人の入国の可否を決定する「出入国の審査」、不法入国、不法滞在者を取り締まる「違反審査」、在留期間の変更を審査する「在留資格審査」などです。
    • 入国審査官としての独自の採用試験はなく、まずは、各地方にある法務省入国管理局の採用試験に合格することが必要です。
    • 法務省に所属する国家公務員であるため、国家公務員の試験に合格していなければなりません。
    • 外国人を相手にした私事になるため、働く際には語学力が必要になります。
    • また、仕事量が多いので、事務処理能力も求められます。
  • 入国警備
    • 入国警備官は、日本に不法に入国したり滞在している外国人を取り締まる仕事です。
    • 法務省入国管理局に所属する国家公務員となります。
    • 入国管理官は、入管法に違反している疑いのある外国人を調査し、違反が判明したら身柄を拘束します。
    • 拘束した外国人を収容施設に収容したり、本国へ送還するのも入国管理官の役目です。
    • 入国警備官になるためには、入国警備官試験に合格することが必要です。
    • 受験資格に学歴の制限はありませんが、採用倍率は30倍前後と非常に高くなっています。
    • 入国管理官の勤務先は、各地にある入国者収容所入国管理センターや地方入国管理局、空港や港です。
    • 摘発を行う際には、危険にさらされることもあるため、正義感や運動能力が求められます。

    このほかにも、グランドハンドリング、営業、販売、広報、経営企画、機材調達などの業務があります。

パイロットと客室乗務員の身体条件

  • パイロットと客室乗務員には身体条件があります。
  • パイロットの身体条件
    • 各眼の矯正視力が1.0以上であることです。あくまで矯正時の視力ですので、裸眼の視力については問われません。
    • 各眼の屈折度がー6.0〜+2.0ジオプトリー内であることです。ジオプトリーとは、レンズの度の単位です。
    • 心身ともに健康で、航空機の乗務に支障がないこと。
  • 客室乗務員の身体条件
    • コンタクトレンズ矯正視力が両眼とも1.0以上であること。
    • 呼吸器、循環器、耳鼻咽喉、眼球、脊椎などが航空機の乗務に支障なく、必要な体力を有し、心身ともに健康であること。
    • 身体条件ではありませんが、TOEICのスコアが600点以上必要です。

    航空業界は、責任感を持ってミスやトラブルに対応できる人は、向いていると言えるでしょう。他にも「おもてなし」の精神を持っていれば、より一層航空会社にマッチしています。

航空業界の年収

  • パイロットの年収
    • 平成23年度賃金構造基本統計調査(厚生労働省)によると、航空機操縦士(パイロット)の平均給与は、
      ・平均年齢:42.5歳
      ・勤続年数:13.5年
      ・給与月額:954,400円
      ・年間賞与:535,600円
      ・平均年収:11,988,400円
    • パイロットの年収は、規模の大きい航空会社の方が高く、中堅以下の航空会社では大手の半分ほどの年収と言われています。
    • 従業員数10~99名の企業では年収836万円、100~999名の企業では年収984万円、1,000名以上の企業では年収1,323万円というデータもあります。
    • 役職別年収データ
      ・機長の年収:平均2,300万円
      ・副操縦士の年収:平均1,500万円
      ・教官の年収:400~800万円
    • 年齢別年収データ
      ・20~24歳:370万円
      ・25~29歳:800万円
      ・30~34歳:913万円
      ・35~39歳:998万円
      ・40~44歳:1,383万円
      ・45~49歳:1,486万円
      ・50~54歳:1,389万円
      ・55~59歳:1,230万円
      ・60~64歳:1,239万円
  • グランドスタッフの年収
    • 業種別年収データ
      ・国内大手航空会社:540万円
      ・外資系航空会社:490万円
      ・LCC(格安航空会社):430万円
      ・コミューター航空会社:370万円
      (国税庁 年齢別階層年収参照)
    • 年齢別年収データ
      ・20~24歳 268.5万円
      ・25~29歳 284.4万円~334.4万円
      ・30~34歳 267.4万円~367.4万円
      ・35~39歳 315.2万円~419.2万円
      ・40~44歳 350.0万円~471.0万円
      ・45~49歳 405.5万円~527.5万円
      ・50~54歳 455.2万円~565.2万円
      ・55~59歳 450.5万円~560.5万円
      ・60~65歳 281.5万円~560.5万円
      (国税庁 年齢別階層年収参照)
    • 役職別年収データ
      ・主任 404.1万円
      ・係長 503.0万円
      ・課長 664.7万円
      ・部長 734.8万円
      (厚生労働省 賃金統計基本調査参照)
  • 航空整備士の年収
    • 業種別年収データ
      ・航空機整備会社:460万円~
      ・航空機メーカー:480万円~
      ・航空機使用事業会社:450万円~
      ・航空機系エンジニアリング会社:450万円~
      ・子会社:400万円~
      ・自衛隊航空整備士(ヘリコプター整備士含め):500万円~
      (厚生労働省 賃金統計基本調査参照)
    • 年齢別年収データ
      ・20~24歳 369.4万円
      ・25~29歳 263.8万円~313.8万円
      ・30~34歳 259.8万円~359.8万円
      ・35~39歳 268.4万円~372.4万円
      ・40~44歳 297.4万円~418.4万円
      ・45~49歳 346.6万円~468.6万円
      ・50~54歳 392.1万円~502.1万円
      ・55~59歳 387.9万円~497.9万円
      ・60~65歳 238.9万円~497.9万円
      (国税庁 年齢別階層年収参照)
    • 役職別年収データ
      ・主任 360.0万円
      ・係長 406.5万円
      ・課長 537.1万円
      ・部長 593.7万円
      (厚生労働省 賃金統計基本調査参照)
  • 航空管制官の年収
    • 年齢別年収データ
      ・20~24歳 334.0万円
      ・25~29歳 416.1万円
      ・30~34歳 457.1万円
      ・35~39歳 521.5万円
      ・40~44歳 586.0万円
      ・45~49歳 656.3万円
      ・50~54歳 703.2万円
      ・55~59歳 673.9万円
      ・60~64歳 474.7万円
      (専門行政職俸給表参照)
    • 職種別年収データ
      • ・総合職 820.4万円
        ・技術職 574.3万円
        ・一般職 586.0万円
        (専門行政職俸給表参照)

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参考・引用

航空・空港業界(job.rikunabi.com)
航空会社社員の仕事(careergarden.jp)
パイロットの仕事(careergarden.jp)
客室乗務員(CA)の仕事(careergarden.jp)
グランドスタッフの仕事(careergarden.jp)
ディスパッチャーの仕事(careergarden.jp)
航空管制官の仕事(careergarden.jp)
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【航空会社の仕事内容】ANAやJALの就職に必要な学歴や資格(shukatsu-mirai.com)

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